白石井先輩帰東都(木下寅亮筆)
白石井先輩帰東都(木下寅亮筆)

先祖


 

木下 順庵

(じゅんあん 1621~1698)

 江戸時代初期の儒学者。元和7年6月4日、木下秀里の次男として京都の錦小路に生まれる。名は貞幹で順庵は号である。松永尺五のもとで学ぶ。万治3年、加賀藩主の前田綱紀に仕え、加賀、江戸、京都を往来するようになる。天和2年、幕府に仕えることになり、以後江戸に定住する。貝原益軒と親交が深く、弟子に、室鳩巣、新井白石、柳川震沢、榊原篁州などがいる。元禄11年12月23日没。墓は大塚先儒墓所(東京都史跡・文京区)内にある。著書はないが、死後「錦里文集」が刊行された。

 

木下 一雄

(かずお 1890~1989)

 明治23年5月27日、木下一輝の長男として東京の麻布に生まれる。大正5年、東京高等師範を卒業して豊島師範学校教諭となるが、2年後に辞職して東京帝国大学に入学、大正11年に卒業、府立第三高女教諭となる。昭和13年大泉師範学校長となり、以後神奈川師範学校長、第一師範学校長を務める。昭和24年東京学芸大学長、昭和31年東京都教育委員長、昭和40年中央教育審議会委員などを歴任。平成元年5月26日没。墓は済松寺(東京都新宿区)にある。